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モテモテ男・在原業平の恋のお話『伊勢物語』
<出典:wikipedia> 伊勢物語 作者:在原業平(ありわらのなりひら) 成立:平安時代前期 形式:歌物語 伊勢物語は、超モテモテ男・在原業平の様々な恋の話を集めたものです。 「むかし、男ありけり」で始まる話が多いため、在原業平のことを「昔男」とも... -
江戸時代の離婚事情
はじめに 成田離婚、熟年離婚、産後クライシス…… 現代の離婚問題は多様化し、社会問題にまで発展しているものも少なくありません。 江戸時代の離婚事情については、「三行半(みくだりはん)」という言葉が有名です。 これは三行と半分で書かれた離... -
江戸の人々はランキングが大好きだった?「見立て番付」いろいろ
<出典:wikipedia> はじめに 日本人はランキング好きだというマーケティング傾向は、国際的にもよく知られています。 インターネットサイトのレビューもおしなべてランキング形式になっており、何がどれだけ多くの人に注目されているか、という点に高い... -
優しい歌と波乱の人生。小林一茶の俳諧集『おらが春』
<出典:wikipedia> おらが春 作者:小林一茶 刊行:1852年 刊行者:白井一之(いっし) 形式:俳諧俳文集 『おらが春』は、江戸時代後期の俳諧師・小林一茶の俳句や俳文を掲載した句集です。 小林一茶が亡くなった25年後に、白井一之によって刊行されま... -
空手の発祥は中国?沖縄?日本に空手を伝えた男、船越義珍
<出典:wikipedia> 船越義珍 ふなこしぎちん 1868年~ 1957年 はじめに 「KARATE」という言葉が国際的に知られるようになり、世界中で愛好されるようになりました。 空手にはさまざまな流派やスタイル、会派が存在する空手ですが、単純に「日本の... -
江戸時代の庶民・10代女子の生活はどんなものだった?
<出典:お江戸でござる> はじめに 江戸時代後期、日本に来た外国人は日本人の性病の罹患率と識字率に驚いたと言われています。 性病はともかくとして、260年という長い平和な時代の中で、日本はグルメやファッション、芸術や技術といった文化面が著しく... -
曹洞宗、臨済宗、黄檗宗。どれも禅宗だけど何が違うの??
はじめに 「ZEN」という言葉が国際的な標準語として浸透しているように、仏教の瞑想法である座禅は多くの人に知られています。 そんな座禅を修行として行う仏教の宗派を総称して、「禅宗」と呼んでいます。 鎌倉時代。 禅宗は質実剛健を旨とする武士階... -
源義経=チンギスハン説はどうやって生まれたの??
<出典:wikipedia> はじめに 歴史雑学には様々な種類がありますが、多くの人の興味をそそる雑学は「歴史ミステリー」でしょう。 挙げればキリが無いほどたくさんありますが、そんな歴史ミステリ―の中でも「源義経=チンギスハン説」は、古くから語り継が... -
源実朝の短い生涯が詰まった『金槐和歌集』
金槐和歌集 成立:1213年頃 作者:源実朝(みなもとのさねとも) 構成:春、夏、秋、冬、恋、雑 『金槐和歌集(きんかいわかしゅう)』は、鎌倉幕府3代将軍・源実朝の和歌をまとめた歌集です。 「金」は鎌倉幕府の意味。 「槐」は「えんじゅ」という木のこ... -
松尾芭蕉の旅と歌。『おくのほそ道』
<出典:wikipedia> おくのほそ道 作者:松尾芭蕉 作風:紀行文 刊行:1702年 月日は百代(はくたい)の過客(くわかく)にして、行きかふ年も又旅人也 現代語訳 月日は永遠にわたる旅人であり、行きかう年もまた旅人である 『おくのほそ道』冒頭は、有名...