2017年12月– date –
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古典
『蕪村句集』一眼レフで情景を切り取ったような俳句
<出典:wikipedia> 蕪村句集 作者:与謝蕪村(よさぶそん) 刊行者:高井生蕫(たかいきとう) 成立:1784年 歌数:868句 『蕪村句集』は、俳人、与謝蕪村の俳句を集めて刊行された句集です。 蕪村自身は、「俳人は自分の句集など出さなくてもいい」と言... -
武道
千変万化の剣の冴え、「柳生新陰流」
はじめに 刀を常時装備していた武士にとって、剣術は必修の技術として訓練されていました。 歴史上、さまざまな剣術流派が誕生し、その中には現代にまで継承されているものも存在しています。 そんな剣術流派の中でも、「柳生新陰流」は最も有名な... -
歴史の雑学
古代日本は蛇神信仰が盛んだった!?全国に残る「蛇」の神社
はじめに 日本の昔話には「大蛇」がよく登場します。 『古事記』に見られる有名な「ヤマタノオロチ」など、日本人の古い信仰には蛇が畏怖すべき異界の主だという観念があったのです。 確かに現代でも、手足のない蛇の独特な姿は不気味さを感じさせ、マムシ... -
武道
現存最古の総合武術流派、「天真正伝香取神道流」
はじめに 戦うことを本分とする武士にとって、武術を修めることは必須であり、また生き残るために不可欠な技術でもありました。 戦場では剣だけではなく、槍や薙刀、弓矢等々の各種武器術はおろか、馬を扱う術や素手でも敵を制圧できる格闘術など、... -
武道
究極カウンター、将軍家指南「小野派一刀流剣術」
はじめに かつて「剣術」が武士の表芸として必修の技術であった頃。 大名家は優れた剣術家を求め、多くの流派が誕生しました。 そんな数ある剣術流派の中でも燦然と輝くのが「将軍家指南役」。 武士の棟梁たる徳川将軍が学ぶ剣術です。 有名なのは... -
古典
女性嫌い??『徒然草』からつかむ兼行法師の人物像。
<出典:wikipedia> 徒然草 著者:兼好法師 成立:1331年 形式:随筆 『徒然草』は、兼好法師が日々感じ考えたことをつづったもので、日本三代随筆の一つ。 序段に書かれた次の文章は、よく知られています。 つれづれなるままに、日暮らし硯(すずり)に... -
古典
余情妖艶な短歌集『新古今和歌集』
新古今和歌集 成立:1210年 編纂指示:後鳥羽院 編纂者:藤原定家、源通具、藤原有家、藤原家隆、藤原雅経、(寂蓮) 本当の『新古今和歌集』はどれ??成立は本当に1210年?? 後鳥羽院によって『新古今和歌集』の編纂が命じられたのが、1201年。 上で記... -
古典
洗練された日本の美意識を描いた『枕草子』とは
<出典:wikipedia> 枕草子 作者:清少納言 成立:1000年頃 内容 ある題に対して機知にとんだ答えをする、「ものはづけ」と呼ばれる形のもの。(○○のものは××) 宮中の華やかな生活が描かれた日記風のもの。 日々感じたことを筆に任せて書いていく随筆風の... -
歴史の雑学
カミソリ大臣・陸奥宗光「大事なことはすべて坂本龍馬に教えられた」その関係とは?
<出典:wikipedia> 1868年1月1日——刀の柄の感触を確かめ、暗闇の中、陸奥宗光は息をひそめます。 京都・油小路にある旅籠の様子を探りながら、陸奥宗光が率いる海援隊・陸援隊の隊士たちは、天満屋を襲撃する機会を狙っていました。 天満屋に滞在してい... -
飛鳥時代 人物
男?女?小野妹子が実は花がよく似合う女性だった説。
<出典:wikipedia> はじめに 六角形のお堂を持つことから、京都の人には「六角さん」と親しまれている「頂法寺」は、 1430年前に聖徳太子によって建立されました。 頂法寺では、聖徳太子の菩提を弔うため、出家した小野妹子が法頂寺の初代住職となりまし...