第98代天皇 長慶天皇

長慶天皇

<出典:wikipedia

第98代天皇
 長慶天皇 ちょうけいてんのう
(1343年~1394年)

1343年。
長慶天皇は後村上天皇の第一皇子として誕生。
母は藤原勝子で、名を寛成(ゆたなり)といいました。

1368年。
先代の後村上天皇が亡くなると、その第一皇子であった長慶天皇が即位しました。

※吉野で生まれた長慶天皇は住吉行宮で天皇の地位を受け継いだといわれていますが、長慶天皇についての資料がほとんど残っていないため、正確な日付は分かっていません。

長慶天皇の人物像は分かってはいませんが、当時、長慶天皇の時期には南北朝の和平交渉が進みませんでした。
先代の後村上天皇の時代には和平交渉の話が何度もあったのに長慶天皇の時代になくなったことから、長慶天皇は天皇親政を強く進めようとしていたのだと考えられます。

長慶天皇が天皇になってすぐのこと。
楠木正儀(まさのり)が北朝へ投降しました。
これにより、苦境に立たされた長慶天皇は住吉から吉野へ退却。
1379年には、大和栄山寺へ移っていきました。

ちなみに、『新葉和歌集』には以下のような歌が残っています。

わが宿と 頼まずながら 吉野山
色になれぬる 春もいく年

【意味】
吉野の山にとどまることは不本意だけど、いつの間にかこの地に慣れ親しんでしまった。)

1383年。
在位期間15年で、後亀山天皇に譲位。
その後の消息は不明で、謎の多い天皇の一人です。

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