kisha– Author –
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江戸の放火罪は火あぶりの刑。12歳の放火犯に下された判決
この話の主人公は12歳の少年・喜三郎。 裁判の場にいた全ての大人が何とかしたいと思った、12歳の放火犯です。 彼の運命は自身の供述にかかっていました。 少年 喜三郎の犯罪 京・西陣の生まれでとても利発な子供だった喜三郎。 しかし、家が貧しく、小石... -
幻の総理大臣・三条実美。都落ちから返り咲いたエリートの生涯
<出典:wikipedia> 明治時代。 幻の総理大臣が存在しました。 公卿出身の三条実美(さんじょう さねとみ)。 公卿社会でもトップエリートにあげられる貴族で、歴代総理大臣には含まれませんが、一度は暫定・三条内閣も誕生しました。 三条実美は初代内閣... -
縄文土器に縄目の文様があるとは限らない
縄文土器とは縄文時代に日本列島各地で作られた土器のこと。 およそ1万6000年前から約2300年前に作られた土器です。 口では簡単に「1万年前」なんて言いますが、明治維新や太平洋戦争などにおける歴史的資料でさえ損失してしまっている中、こんなに古い縄... -
幼少の徳川家康。家庭教師は寺の住職だった!!
<出典:wikipedia> 徳川家康(1543年~1616年)は、大変な読書家でした。 読書によって読み書き、和歌、歴史、理論としての兵法、地理、茶道などの嗜みや医学に至るまで、さまざまなことを学びました。 家康が教養を重んじたのは、家庭教師・太原崇孚(... -
「平家」はあるのに、どうして「源家」はないの?
学校で源平の歴史を学び、ふと考えたことはなかったでしょうか? 「平氏→平家」と言うのに、「源氏→源家(げんけ)」と言わないのか、と。 今回はそんな疑問を解決します!! 「氏」と「家」の意味の違い 「平」というのは、日本において皇族が臣籍降下する... -
北蝦夷地開拓のロマン。新選組隊士・前野五郎のフロンティア・スピリット!
千島列島の択捉島の沿岸。 オホーツクの荒波が打ち付けます。 波しぶきを浴びながら振り返った前野五郎を銃弾がつらぬいたのは、 千島議会の一員として、択捉島の海岸を調査していたときのことでした。 徳島藩を出奔した前野五郎は、新選組隊士として天満... -
粋な告発状「二条河原の落書」
<出典:文化史> 二条河原の落書(らくしょ)は、『建武年間記(建武記)』に収録されている文書です。 88節にわたる七五調の文で、建武の新政当時の混乱する政治・社会を批判、風刺したものが収められています。 二条河原の落書は、その小気味よさとリズ... -
サラブレット源頼朝!鎌倉時代を切り開いた男の生涯と謎の死
鶴岡八幡宮から住宅地を抜けていくと、そびえるような石段のむこうに小さな鳥居があらわれます。 一段一段とのぼって鳥居を潜ると、そこにひっそりと源頼朝の墓がたたずんでいます。 鎌倉幕府の開祖であり、武家政権の礎を築いた源頼朝は、この近辺で鎌倉... -
信長の一大パレード、京都御馬揃え
京都御馬揃え(きょうとおうまぞろえ) 1581年4月1日に織田信長が京都で行った大規模な観兵式・軍事パレードのこと 15代将軍足利義昭を追放して室町幕府を崩壊させた信長。 その後、勢力は北陸や中国地方に行き渡り、長年敵対していた大坂(石山)本願寺と... -
日本史に出てくる外人、ルイス・フロイスって何者?
<出典:wikipedia> 織田信長や豊臣秀吉の時代について知ろうとすると、非常によく出くわすある外国人の名前があります。 それが、ルイス・フロイス。 その名に覚えのある方もいるでしょう。 しかし、ふと考えると、疑問になりませんか? なぜ彼は、日本の...