日本が大東亜戦争をした原因になったのは大きく分けて4つ。
・アメリカの排日政策
・アメリカとイギリスのブロック経済
・ソ連の脅威
・明治憲法の欠陥
2度と戦争を起こさせないために、これらの問題を解決していくことになりますが、その先駆けがGATTの設立でした。
GATT(General Agreement on Tariffs and Trade)は「関税・貿易に関する一般協定」の略で、
「貿易により各国の生活水準を高め、完全雇用を実現。世界の資源をできるだけ活用すること」を掲げて設立されました。
その実現のため、「関税その他の貿易障壁を取り除き、差別待遇を廃止して、自由で平等な国際貿易を促進する」ことになります。
これにより、輸入制限や関税障壁が取り除かれ、ブロック経済がなくなり生じることもなくなりました。
GATTの意味と効果
GATTの設立には2つの意味がありました。
1つはブロック経済を防ぐこと。
そして2つ目が、ブロック経済が大東亜戦争の原因になったことを暗に認めたことです。
東京裁判で日本を悪者にした連合国ですが、同じような戦争を2度と引き起こさないためにすぐにGATTを設立しブロック経済を封じたのですから、原因がここにもあったことを認めたようなものです。
GATTはアメリカほか23ヶ国がジュネーブで調印。
1995年にはWTO(世界貿易機関)となり、現在では100ヶ国以上が参加しています。
さらにGATTの体制は自由主義経済の繁栄にもつながり、ソ連の社会主義的思想の脅威も消し去ります。
こうして、貿易上の問題で戦争が起きることはなくなり、今日まで日本とアメリカの間で貿易摩擦が何度生じても戦争にはならずにきています。