空爆や原爆で疲弊しきった日本。
そこに連合国総司令部(GHQ)がやってきます。
GHQは今までの戦争では決して行わなかったような占領政策を実行します。
占領政策の裏には、有色人種への差別や不満、日本への恐れなどがあったように思いますが、それは、もう少し時が流れて客観的に歴史を見れるようになってからでないと明らかにされないことでしょう。
さて、GHQの占領政策ですが、第一の目標が日本を戦争できない国に変えること。
日本人から誇りと歴史を奪い、骨抜きにしてしまおうということでした。
まずは、言論統制。
戦前の日本とは比べ物にならないくらい厳しい検閲になります。
戦前には政府の意にそぐわない内容は×や●で伏字になっていました。
しかし、GHQは検閲があったことが分からないように書き直させ刷り直させます。
当時は紙が貴重な時代だったので、刷り直しとなれば大損害。
そこで、新聞社や出版社は反抗した内容を自主規制するようになります。
現在でも核の脅威や放射能などを新聞が議論することが少ないですが、その精神はここから生まれました。
また、「戦争協力者を公職から排除する」という名目で公職者を追放。
20万もの人々の職を奪います。
残った人々も、「これから国を立て直すのに追放されてはかなわない」と口をふさぎます。
こうして、メディア以外の言論も統制します。
次に、経済的な弱体化を狙う政策。
戦争の原因になったという理由で、財閥を解体。
農地も開放して巨大な私有財産を持たせないようにしました。
最後に精神的な弱体化を狙う政策。
神風特攻隊に脅威を感じた連合軍は神道指令と教育改革によって日本精神を排除しようと考えます。
日本では長い間、神道が精神の根本を作っていました。
これは、アメリカでいうキリスト教。
イラクでいうイスラム教のようなもの。
この国家神道を廃止し、神社を極限まで抑え込んだのです。
現在でも、宗教に抵抗がある人や剣道や柔道などの武道を学校で教えることに抵抗する人がいますが、これはGHQによる宗教否定からきているんです。
教育改革では、「日本を民主主義国家にする」という建前のもと国に忠誠を誓う行為を禁止。
日の丸や君が代は軍国主義の象徴であるといいう教育がはじまります。
近年、学校で君が代を歌わないと主張する教員もいますが、何を隠そう、これこそ反日教育の成果なんです。
こうして、骨抜きにされ戦争しない国”日本”が出来上がります。