イギリスとアメリカの思惑
ドイツの勢いに押されたイギリス。
もはや、状況を打開するにはアメリカを参戦させるしかありません。
しかし、アメリカのルーズベルト大統領は「戦争しない」ことを公約に掲げて当選していました。
そのため、ドイツの同盟国である日本が、アメリカと戦争するように画策します。
一方、アメリカのルーズベルト大統領。
イギリスを助けたいと考えていました。
また、アジア進出のためには日本が邪魔だとも考えていました。
しかし、「戦争しない」ことを公約に掲げて大統領になったため、自ら戦争を起こすことはできません。
そこで、日本に圧力をかけます。
これを耐えに耐えた日本ですが、さらにABCD包囲陣が敷かれます。
America(アメリカ)・Britain(イギリス)・China(シナ)・Dutch(オランダ)による囲い込みで、日本にはいっさい石油が入ってこなくなりました。
このままでは、戦車も戦闘機も戦艦もエネルギー切れで動かなくなります。
それはそのまま、全面降伏と欧米による植民地支配を意味していました。
残された石油は約半年分。
これが尽きれば日本は戦うことなく支配されてしまいます。
そのため、なんとかアメリカと交渉してABCD包囲陣を解いてもらおうとしますが、無理難題を記したハル・ノートが突き付けられます。
これは実質、アメリカの宣戦布告でした。
「石油さえ確保できれば開戦は避けられるのに・・・」
こうした日本海軍の思いは見事に打ち砕かれ、日本は太平洋戦争へ突入します。
日本vsアメリカ
戦争がはじまると日本はイギリスやオランダ、フランスに圧勝。
アジアにいた欧米の軍隊を次々と倒していきます。
同時に、アジアで一つの大きな「経済圏」を作ろうと考えた日本は、アジア諸国の独立を支援します。
ヨーロッパ相手に敵なしだった日本。
もはや、日本とまともに戦えるのはアメリカだけでした。
そして、1942年。
ミッドウェー海戦。
日本はこの戦いで惨敗。
戦力を大きく失い、一気に敗戦へと進んでいきます。
劣勢が続く日本。
もはや資源もない。
しかし、アジア各国を植民地支配し搾取している欧米に屈すれば、日本も植民地支配されることは確実。
こうして、未来の日本を思う青年たちが神風特攻隊となり、命と引き換えに戦果をあげます。
アメリカ兵は、戦闘機が突っ込んでくる様子に恐怖しました。
日本には資源も人材もなくなり、敗戦が目前に迫ります。
そんななか、アメリカ・イギリスはこれまでの戦争の原則を大きく変えます。
それが、東京大空襲と原子力爆弾の使用です。
当時、民間人を狙う攻撃は常識としてあり得ませんでした。
ハーグ条約でも民家を狙う爆撃を禁止していますし、ヒトラーですら市街地の攻撃を禁止していました。
しかし、アメリカはまるで殺虫剤をまくかのように日本の都市に爆撃を開始。
民間人を無差別に殺していきます。
そして、極めつけは原子力爆弾。
戦争をはやく終わらせるためという言い分で使用された原子力爆弾ですが、それならば2発も落とす必要はありません。
実際のところは、アメリカ人に大きな恐怖を与えた有色人種への報復と人体実験、共産主義国ソ連への威嚇でした。