昭和時代|1946年 日本国憲法制定

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敗戦後、明治憲法が廃止され日本国憲法が制定されます。

これにより、日本は平和的民主的な近代国家になりました。

・・・、というのが一般的な認識かと思います。

しかし、日本国憲法の成り立ちを見ると実に多くの問題を抱えていて、現在の認識が正しくないことが分かります。

日本国憲法は、これ自体が“無効”であるという人もいるくらい、問題のある憲法なんです。

日本国憲法の成り立ち

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1945年10月。

GHQから憲法改正の命令が出されます。

これを受けて日本政府は憲法草案を作成。

もともとあった、明治憲法(大日本帝国憲法)に少し手を加えて提出します。

しかし、日本の制度に問題があったから戦争になったと考えていたGHQ。

これでは納得がいきません。

そこでGHQトップのマッカーサーはホイットニーに日本国憲法草案の作成を命じます。

ホイットニーは大急ぎで作成に取り掛かると、わずか10日間で草案を完成。

これをもとに日本国憲法が出来上がり、

1946年11月 公布
1947年5月 施行

となります。

マッカーサーはなぜ急いだのか??

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明治憲法を作るときは伊藤博文たちがドイツまで行って憲法を研究。

長い時間をかけて作成しています。

しかし、日本国憲法の草案はわずか10日間。

マッカーサーが急いだのにはわけがありました。

1945年12月。

イギリス、ソ連、アメリカの外相会議で極東委員会の設置が決まります。

この委員会は1946年2月以降に活動開始予定。

すると、ソ連が憲法に口を出してくることになります。

当時、資本主義のアメリカにとって共産主義のソ連は思想的脅威。

なので日本を共産主義にしたくなかったアメリカは、日本国憲法の制定を急いだのです。

日本国憲法のポイント

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マッカーサーがホイットニーに出した指示は主に3つ。

1、天皇は国家の元首の地位にすること
2、国家の主権的権利として戦争を放棄すること
3、日本の封建制度を廃止すること

意外なことに、民主主義を目指す憲法なのに天皇を残せと指示しています。

これは当時の日本人にとって天皇がとても大切な存在だということをマッカーサーが感じ取っていたからです。

ポツダム宣言受諾の際も天皇がどうなるか問われたし、憲法作成にあたっても「天皇に手を出したらどうなっても知らんぞ」という雰囲気を感じたようです。

そのため、天皇の戦争犯罪追及も天皇制の廃止も、今後の統治に悪影響を与えると考えたのです。

そもそも、天皇の家系は紀元前から続いており世界で最も古い国家。

加えて戦争中は天皇を神格化していたため、ここに手をつければ本当にどうなるか分かりませんでした。

 

2番目の戦争放棄は、日本が2度とアメリカの脅威とならないようにするため。

日本の脅威をなくすと同時に、日本にアメリカの基地を作って太平洋やアジアを取る戦略がありました。

 

3番目の封建制廃止

天皇などの皇族以外の権利を剥奪します。

これにより、華族は解体され、民主化へとつながります。

なぜ大日本帝国憲法ではいけなかったの??

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現在では

「大日本帝国憲法は独裁国家の憲法。
そんな悪い憲法だったから第二次世界大戦の悲劇が起きた。
なので、国民主権の日本国憲法こそ本当に良い憲法」

という考えが広まっています。

しかし、これは大きな間違い。

実際は、外国人が10日間で草案を作ったためは、日本の実情はほとんど反映しておらず、西洋の考え方を押し付けたにすぎませんでした。

 

ちなみに大日本帝国憲法で悪かったのは、軍隊や内閣についての記載がなかったことや”不変”の憲法とされたこと。

それ以外は、まさしく民主主義の憲法で当時の日本に適したものした。

上のような誤解があるのは大日本帝国憲法を悪く言うことで、相対的に日本国憲法の価値を高めようとしたからです。

 

日本国憲法は無効ってホント??

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日本国憲法は無効である!!

このような意見もあります。

なぜなら、国際法に抵触しているから。

ハーグ陸戦条約の43条にはこんな規定があります。

「国の権力が事実上占領者の手に移りたる上は、占領者は、絶対的の支障なき限、占領地の現行法律を尊重して、成るべく公共の秩序及生活を回復確保する為施し得べき一切の手段を尽すべし。」

<引用元:wikipedia

また、ポツダム宣言の12条にはこんな文面もあります。

「前記諸目的が達成せられ、且日本国国民の自由に表明せる意思に従い平和的傾向を有し且責任ある政府が樹立せらるるに於ては、聯合国の占領軍は、直に日本国より撤収せらるべし。」

<引用元:wikipedia

さらに、日本国憲法は「明治憲法を改正したもの」というスタンスであるのに、主権が天皇から国民に移っています。

普通に考えて、主権が変わるのは革命が起きた場合です。

主権を持った国王が、「これからは民衆に政治を任せる」なんて言いませんからね。

 

近年、また日本国憲法改正についての議論が盛んになっていますが、そもそも成り立ちからしておかしいのだから、憲法をまた一から作り直す必要があるように思います。